犬・猫などのペットは花粉症になる?予防や対策、治療方法を解説

「イヌやネコ等のペットも花粉症になりますか?」という質問を受けることがあります。

動物も花粉等によるアレルギー反応が起こることがあり、犬の場合はアトピー性皮膚炎等のヒフの症状として現れることが多いようです。

犬がスギ花粉と診断されたJ-Stageの報告はこちら

動物は人間のようにマスクを付けることができませんが、散歩や生活を工夫することで花粉の暴露を減らすことが出来ます。

根治する治療方法等も紹介します。

花粉症の症状は?

動物により異なりますが、耳・口・目・皮膚の痒みとして現れることが多いようです。

人間と同じようにくしゃみ・鼻水・鼻づまり等の症状がでる場合や、下痢や嘔吐などのお腹の症状がでることもあるようです。

顔や体をこすりつけている、体をよくなめる等は花粉症のサインかもしれません。

また、下記の場合は動物病院を受診することをおすすめします。

  • 呼吸が荒い等の症状が重い場合
  • 掻きすぎて膿みや炎症がある場合
  • 片側から色の付いた鼻水、血が混ざっている等の花粉症以外の病気が疑われる場合

対策と予防

犬や猫は人間のようにマスク、メガネ、うがい等の対策をすることができません。動物でもできる対策を紹介します。

外出・散歩時の注意

不要な外出を控える

ネコ等、散歩が不要な場合は外出を控えましょう。

散歩は花粉の少ない時間に

犬の場合は散歩の時間に注意しましょう。地域によりますが、午後1時~3時や夕方に花粉が多い傾向にあります。花粉の時期は日中の散歩を避け、早朝や夜間の散歩がおすすめです。

花粉を体に付けない

毛に花粉が付着するため、なるべくツルツルしたウェアを着せて花粉が付かないようにしましょう。室内に入る前に脱ぎ、体を拭くことで家に入る花粉を減らすことができます。

室内での注意

こまめに掃除をする

室内に侵入している花粉を、掃除で取り除きましょう。

空気清浄機を置く

空気清浄機で室内の花粉を減らすことができます。

生活での注意

窓を開けない

花粉の多い日や風が強い日は、窓を開ける時間を短くしましょう。

洗濯・布団干し

花粉が多い日は、洗濯物は部屋干しにしましょう。
外に干す場合は、布団を掃除機にかけるなど花粉を落としてから室内に入れると良いです。

ブラッシング

ブラッシングは花粉を舞い上げることがあるため、濡れタオル等でやさしく拭いてあげましょう。

交差反応する果物を摂取しない

画像引用:協和発酵キリン株式会社

特定の果物を食べると花粉症の症状が強く現れることが報告されています。果物や野菜の摂取に注意しましょう。

参考 花粉症ナビ協和発酵キリン株式会社

検査・治療方法

犬もアレルギー検査で調べることができます。

人間と同じようにアレルギーの薬で治療する場合があります。

ケースによりますが、減感作療法と言う花粉症そのものを治す治療方法もあります。

参考 犬のアトピー性皮膚炎における減感作療法の効果と副作用J-Stage

毎年花粉の飛散時期に症状がでる場合は動物病院の受診を検討しましょう。
例)スギ2~4月、ヒノキ3~5月、イネ5~10月、ブタクサ8~11月等

まとめ

  • 動物も花粉症になるが皮膚の症状が多い
  • 散歩時や室内の工夫で予防などの対策を
  • 症状が重い場合や他の病気が疑われる場合は動物病院の受診を

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です